2025.11.07 犬や猫のノミ・マダニについて|リスクや正しい対処法・予防法
「草むらを少し歩いただけで、愛犬にノミやマダニがついてしまった…」「完全に室内で暮らしている愛猫に、気づいたらノミがついていた…」そんな経験をされたことはありませんか?
鎌倉市や藤沢市のように自然が豊かで、犬との散歩に最適な公園やハイキングコースが多い地域では、ノミやマダニと接触する機会がどうしても増えてしまいます。また、室内飼いの猫であっても、人の衣服や他の動物を介して持ち込まれることがあるため、決して油断はできません。
ノミやマダニは小さく見過ごしがちな存在ですが、犬や猫だけでなく、人にも健康被害を及ぼす危険な寄生虫です。だからこそ、こうしたリスクを理解し、正しい予防や対処法を知っておくことが、愛犬や愛猫、そして飼い主様ご自身の健康を守る第一歩となります。
今回は、犬や猫のノミとマダニの違いから、見つけたときの対応方法、鎌倉の散歩コースに潜むリスクなどを解説します。

■目次
1.ノミとマダニの違いを知っておこう
2.放置するとどうなる?犬猫と人への影響
3.鎌倉の散歩スポットに潜むマダニの危険
4.ノミ・マダニを見つけたときの正しい対応
5.日常でできる予防とケア
6.まとめ
ノミとマダニの違いを知っておこう
ノミとマダニは、以下のようにそれぞれ異なる特徴とリスクがあります。
<ノミの特徴>
非常に小さく動きが早いため発見が難しく、寄生すると強いかゆみを引き起こします。その結果、犬や猫がしきりに体を掻いたり舐めたりすることで、皮膚炎や脱毛を引き起こすことがあります。さらに、ノミは「猫条虫(瓜実条虫)」という寄生虫をうつすことがあります。これは、犬や猫が毛づくろいの際などに、瓜実条虫に感染したノミを誤って食べてしまうことで体内に寄生してしまいます。
また、ノミは寄生した動物の体表だけでなく、寝具やカーペットなどの環境中にも虫卵を排泄します。そのため、飼い主様が犬や猫の寝床や周囲に黒い粒状のフンや白っぽい卵のようなものを見つけて気づくこともあります。このような場合は、すでにノミが繁殖している可能性があるため、早めの駆除と環境の清掃が大切です。
<マダニの特徴>
吸血することで体が大きくなり、皮膚にしこりのように付着します。特に恐ろしいのは、「バベシア症」などの重篤な感染症を引き起こす可能性がある点です。重度の貧血や発熱、食欲不振といった症状を伴い、命にかかわるケースもあります。
さらに、これらの寄生虫は「人獣共通感染症(動物と人の間で感染しうる病気)」の原因にもなり、飼い主様にまで健康被害が及ぶリスクがあるため、予防と早期対応がとても重要です。
放置するとどうなる?犬猫と人への影響
ノミやマダニの寄生を放置してしまうと、以下のような症状や病気が現れることがあります。
<ノミアレルギー性皮膚炎>
ノミの唾液に対するアレルギー反応で、強いかゆみや赤み、脱毛を伴う皮膚炎が起こります。
<猫条虫などの寄生虫感染>
ノミを媒介して寄生虫が体内に入り込むことで、下痢や体重減少などの症状が見られることがあります。
<マダニ媒介性疾患>
代表的なものに「バベシア症」があり、赤血球を破壊することで貧血や発熱、元気消失といった症状が現れることがあります。
さらに見逃せないのが、人間への感染リスクです。特にマダニは、以下のような人にも感染する深刻な病気を媒介します。
<SFTS(重症熱性血小板減少症候群)>
マダニが媒介するウイルス感染症で、犬や猫だけでなく人にも感染が報告されている疾患です。
SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染し、発熱や食欲不振、嘔吐、下痢、血小板や白血球の減少といった症状が見られます。さらに感染が進行すると、出血傾向や神経症状(ふらつき、意識の低下など)が現れることもあり、致死率が高いことが大きな特徴です。
<日本紅斑熱>
ダニによって媒介される感染症で、発熱や発疹、頭痛などの症状を引き起こします。
犬や猫の健康を守ることは、飼い主様自身を守ることにもつながります。ご家庭全体での予防意識が大切です。
鎌倉の散歩スポットに潜むマダニの危険
自然が豊かで魅力的な散歩コースが多い鎌倉では、愛犬とのお出かけがより一層楽しく感じられます。ただし、草木の多い環境では、マダニが生息しやすいため注意が必要です。たとえば、笛田公園や鎌倉中央公園、源氏山ハイキングコースなどといった自然の多いエリアでは、四季を通じて木陰や草むらが多く、マダニと接触する機会が生まれやすい環境といえます。
また、マダニの活動は春から秋にかけて活発になりますが、近年の温暖化により冬場でも活動が確認されるケースがあります。そのため、季節を問わず、散歩後には犬や猫の体を丁寧にチェックし、ブラッシングを習慣化することが大切です。
特に耳の裏や足の付け根、首まわりなどはマダニがつきやすい部位であるため、意識的に確認するようにしましょう。
ノミ・マダニを見つけたときの正しい対応
もし愛犬や愛猫にノミやマダニが付着しているのを見つけても、絶対にご自身で無理に取ろうとしないでください。
特にマダニは強く皮膚に食いついているため、無理に引き抜くと口の一部が皮膚に残り、炎症や化膿を引き起こすことがあります。
このようなリスクを避けるためにも、安全に除去するには必ず動物病院を受診してください。動物病院では専用の器具や薬剤を用いることで、犬や猫の負担を最小限に抑えながら、適切に処置を行うことができます。
なにか分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。
日常でできる予防とケア
ノミやマダニの対策として最も効果的なのは、動物病院で処方される予防薬の定期投与です。主なタイプには以下があります。
<内服タイプ>
錠剤やチュアブル(おやつタイプ)で与える方法で、体の内側から全身に効果が広がります。
<スポットタイプ>
首の後ろなどに液体の薬を垂らす方法で、皮膚や被毛を介して全身に拡散します。
市販されている薬もありますが、効果の持続性や安全性にはばらつきがあり、処方薬に比べて信頼性に欠けることがあります。特に自然が多くノミやマダニのリスクが高い鎌倉では、動物病院で処方される確実な予防薬の使用が安心につながります。
また、日常生活の中では、以下のような工夫をすることも大切です。
・寝具や毛布をこまめに洗濯し、寄生虫の繁殖を防ぐ
・掃除機をかけることで、ノミやマダニの卵や幼虫を取り除く
・散歩後には犬や猫の体をブラッシングし、皮膚に異常がないか確認する習慣をつける
これらの取り組みを続けることで、愛犬や愛猫の健康を守りながら、鎌倉の自然を安心して楽しむことができます。
まとめ
鎌倉には、愛犬や愛猫と一緒に過ごせる素晴らしい散歩コースがたくさんありますが、その一方で、ノミやマダニによるリスクも身近に存在しています。これらの寄生虫は、犬や猫だけでなく、飼い主様の健康にも影響を与えることがあるため、日常的な予防と早期対応が非常に重要です。
そのため、定期的な予防薬の使用や散歩後の体のチェック、そして少しでも異変を感じたときには迷わず動物病院を受診するようにしましょう。
当院では、自然環境や季節に応じたノミ・マダニ対策を丁寧にご提案しています。飼い主様と犬や猫が安心して毎日を過ごせるよう、予防から治療までしっかりとサポートしております。分からないことがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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